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「椿の花咲く頃」人物相関図
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出典元:KBS公式HP
第6話 1986.08.29 ボーン トゥ ビー かば
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トンベクの自宅前で携帯電話の音が鳴るのを聞いたヨンシクが路地裏へ行くと、帽子をかぶった何者かが走って行くのが見える。
慌てて追いかけるヨンシク。追いついて腕を捕まえて顔を見ると…。
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翌朝警察署のソファーで寝ているヨンシク。所長にソファで寝ている理由を聞かれ、昨晩ある人を連れてきたので、当直室で寝かせていると答える。
すると当直室から年配の女性が出てくる。昨晩ヨンシクが捕まえたのがその女性だった。
所長もヨンシクも「どこかで見たような…」と首をかしげる。
「昨日からだんまりで」何も話さない様子。携帯は使えないし、データもない。
ただ腕に認知症の人がつけるプレートをつけていた。
昨晩はそこに書かれている電話番号に連絡したが誰も出なかった。
指紋を取ろうにも指先がただれてしまい取れない。
所長のスマホを使い、書かれていた電話番号を押してみると、そこにはすでに登録されていた「カメリア」の文字。
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カメリア店内。
ヨンシク母とトンベクが座っている。
ヨンシクの件で以前のような親友関係を保てなくなってしまった2人。
トンベクは「会長(ヨンシク母)の気持ちはわかります。心配しないでください。今は子育てで精いっぱいですから」と話す。
そこへ所長から店に電話がかかってくる。
「忘れていた名前を27年ぶりに聞いた」
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27年前。
「7歳のときに捨てられた。もっと早く捨てて欲しかった」
施設の前にいるトンベクと母。
母は栄養ドリンクが入った箱をトンベクに渡し、
「名前を聞かれたら”ドンベク”と答えるのよ。年齢は7歳。母さんの名前を聞かれたら知らないと答えて。頼むわね」
と話し、その場を去って行く。
「7歳児には過酷な頼みだった」
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警察署にいるトンベク。
「そんな過酷な頼みを忘れるもんですか」と思う視線の先には年配女性の姿。
「知らない名前です。知らない人です」と答えるトンベク。
その女性は振り返ってトンベクに笑いかける。
「笑った顔がトンベクにそっくりだ」と所長。
トンベクが去ろうとすると、ヨンシクが毛布を持って慌てて女性に駆け寄る。
女性は失禁していた。
「生年月日はわかりません。名前はジョンスクであっています」と俯きながら答えるトンベク。
「とにかく監護者を探してきます。誰かが送ったのか、しっかりしてるときに自分から来たのか…」と言うヨンシクに、「自ら来たなら人間じゃないわ」とトンベク。
女性が栄養ドリンクを飲もうとすると取り上げ、「見ただけで吐き気がする」とトンベク。(27年前に母が去る時に渡した栄養ドリンク)
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イベントで海辺にいるノ・ギュテ。そこへ居合わせたヒャンミ。
ヒャンミに半ば脅され、家代わりに住むモーテルの宿泊代金を支払うことになる。
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バスターミナルにいるトンベクと母。
「私は母さんのせいで悲惨な人生を送ってきた。不幸な人生を送ってきたけど、母さんのことを理解しようと努力した。でも昨年の夏にピルグがこのターミナルで迷子になった時、真夏なのに身震いしたの。母親になってみて思ったの。母さんが許せない」
母はファーストフードのバーガーをずっと食べ続けている。
「どこへでも行って。死んでも連絡しないで」
と言い、その場を離れようとすると、
「トンベク。きれいよ。誰かに愛されているみたいに。色つやがいいわ」と笑いかける母。
そして、その場を去って行くトンベク。
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カメリア店内。
「復讐してやったわ。母さんを捨てたの」とヨンシクに話すトンベク。
バスターミナルでは母が座り続けている。
最終バスも行ってしまい、警備員と掃除のおばちゃんに「ここで寝たら捕まっちゃうわよ」と言われているところに、トンベクが登場。
結局トンベクの自宅に連れて帰ることになる。
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ヒャンミはノ・ギュテのスマホにモーテルのフロントに2人でいる姿が映された監視カメラの写真を送りつける。
「1億ウォンが必要だ」と言うヒャンミ。
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カメリアを休業中のトンベク。自宅で家事をテキパキとこなす母。
トンベクのことを「奥様」と呼ぶ。
「この1週間で母が何を生業として生きてきたのかわかった」
そして、トンベク母もカメリアで働くことにする。
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1週間ぶりにカメリアを開店する準備中のトンベク・母・ヒャンミ。
そこへ久しぶりの開店を聞きつけたヨンシクがトンベク母用のオムツなどを抱えてやってくる。
「トンベクさん、ひどすぎます!どれだけあなたが恋しかったか。会いたかったです」
とみんなの前で絶叫するヨンシク(←かわいい(笑))。
トンベクはヨンシクがピルグの父親のこと、更には母親のことまで知られたのが恥ずかしく、”気の毒な女”とずっと気を使われるのが嫌だから絶対に付き合うことはないので、もう来ないでほしいと話す。
「僕はこう見えて結構傷つきやすいんです。今日はこれで勘弁を」と言い去って行くヨンシク。
「”29日の呪い”がヨンシクをも突き放した」
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トンベク自宅。食事を済ませたトンベクと母。
「私の誕生日だからわかめスープを?」と聞くトンベク。
「本当は冬生まれだっけ?でも誕生日は夏。母さんに捨てられた日が誕生日になったの。意識がしっかりしているときにちゃんと考えて。自分が何をしたのかを」と話すトンベクに、
「トンベク。あなたのために1つだけはしてあげるわ」と母。
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ギュテの眼鏡屋。
ヒャンミが「この写真が知られたら慰謝料1億じゃ済まないわよ」と脅している。
「してやられた」と思うギュテに、「してやられたんじゃなくて、墓穴をほったの。賢い男に見えないもの」と話すヒャンミ。
病院の診察室にいるギュテ。精神安定剤を処方してもらう。「まれに副作用で攻撃性や衝撃性が出ることがあります。飲酒は絶対禁止ですよ」と医者に言われる。
「根源(ヒャンミ)を絶つべきでは?」と呟くギュテ。
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市場で買い物中のトンベク母とヒャンミ。ワカメを購入している。
そこへヨンシクが通りかかり、今日はトンベクの誕生日だと聞かされる。
「施設に入所した日が登録上の誕生日なの。施設の院長が良い人だと思ったのに最低な女だった」と話すトンベク母。
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カメリア店内。ギュテとトンベクが店の立ち退きについて話している。
飲酒したギュテはトンベクの腕をつかみ怒っている。
そこへ店のキッチンの方からヨンシクが登場。
腕をつかんでいるギュテを見て、「クソ野郎!」と飛び蹴りを喰らわす。
2人はつかみ合いのケンカを始める。
「今度彼女の手をつかんだら、首をちょんぎってやる」と言うヨンシクに、
「インプラントの歯が抜けた。郡守候補(ギュテのこと)になんてことを。ただじゃおかないぞ」とギュテ。
「僕だって、ただじゃおかないぞ。僕は、僕は、投票しないぞ」と言うヨンシクに呆れ顔のトンベク。
警察(所長)がきてパトカーに乗せられ連れて行かれるヨンシク。
散らかったカメリア店内で片づけをするトンベク・母・ヒャンミ。
「行かないの?このままじゃ警察を辞めさせられちゃうわよ」とヒャンミに言われるが、またみんなの噂になるのを嫌がって警察へは行かないというトンベク。
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警察署。ギュテが「警察官が時期郡守に暴力をふるったんだぞ」と弁護士の妻に叫んでいる。
所長に「社長がトンベクにセクハラをしたのか?このまま黙っていると前科がつくぞ」と言われるが、陰口を叩かれるのを心配するトンベクをかばうために「彼女は関係ない」とヨンシク。
ヨンシク母も警察署に駆け込んできて、「本当のことを言いなさい」と言われるが答えない。
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カメリア店内。トンベクがキッチンに入ると、床にピンク色のテープで矢印があり、”椿(トンベク)への道”と書かれている。
矢印を辿って外に出て、2階へ上がると、辺り一面が椿の花と電飾でデコレーションされている。
辿った先には”ハッピーバースデイ”と書かれたパーティー帽子とケーキとワイン。
そして、その横にはヨンシクの写真が入った写真立てが置かれており、その前にはカードが。
『誕生日が不明なら毎日祝えばいい。僕が毎日あなたを祝福してあげます。あなたの34年の人生は文句なしに立派です』
「私なんかのために」と涙ぐむトンベク。
そこへ母がやってきて、椿の花を見つめながら「あなたが生まれたときも椿が咲き乱れてた」と笑顔。
「私はいつも下を向いて歩くのに、彼がいつも上を向かせるの。”きれいだ””立派だ”って言ってくれるから、本当にそうなのだと勘違いしてしまう」号泣するトンベク。
「もう我慢しない」と言い、店内に戻る。
そして引き出しから”業務日誌”を取り出し、警察署に向かうトンベク。
見送るヒャンミがトンベク母に、「心配しないで。彼女は”かば”だから。”かば”を怒らせたら怖いんだからね。おとなしいと思ったら大間違いよ。かばは鳴きもしない。敵に向かって突進するのみよ」
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警察署に入って行くトンベク。
「告訴しにきたんです」と言い、業務日誌に書かれたギュテのセクハラ行為を読み上げる。
その姿を見てウルウルするヨンシク((笑))。
「セクハラ、暴言、無銭飲食、全てをまとめて告訴します」と言うトンベク。
それを見たギュテ妻の心の声「彼女が夫と浮気などするはずがない」
ヨンシク母の心の声「いずれ愛し合うわね」
「あなたは何も悪くないのに、そこで何をしているの?」とトンベクに言われたヨンシクは目を赤くしながら「まさかあなたが僕を守ってくれるなんて」と胸をおさえる。
「なんでこんなに私に心配させるの?」とトンベクも涙し、見つめ合いながら涙を流す2人。
<エピローグ>
池で発見された遺体を見て驚くヨンシク。
所長が持つ証拠品の付箋には”5年前にも言ったはず ふざけるなと”の文字。
「身元がわかりました」と警察官が持ってきた財布。中にある住民登録カードの泥を拭う所長。
「ウソだ。死ぬなんて」と呆然とした表情のヨンシク。
END
まとめ
遂にヨンシクの思いが伝わりました。
ヨンシクは誕生日のセッティングのためにこっそりとカメリアに行っていたので、ギュテがトンベクの腕をつかんでいるシーンを目撃できたんですね。
ヒャンミは本格的にギュテを脅してお金をとろうとし始めています。ギュテはそんなヒャンミを消したがっている。
池からあがった遺体は一体誰なのでしょうか…。
久しぶりに会ったトンベクに対して「会いたかった」と駄々をこねてるヨンシクがとってもかわいかったです^^
↓公式インスタでそのシーンが見れます。
ギュテとのからみのシーンメイキング