「椿の花咲く頃」人物相関図
出典元:KBS公式HP
第3話 雑種犬の戦略
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カメリアの前でジョンリョル(キム・ジソク)の姿を見たトンベク(コン・ヒョジン)は、ヨンシク(カン・ハヌル)の手を握りその場を去ろうとする。
そこへ店の前で車を停めていたノ・ギュテが車から降りてきて、手をつなぐ2人を見て驚く。手にはトンベクへのお土産のアイクリームを持っている。
「お前たち、交際を?」と聞くノ・ギュテ。
「僕たち、交際を?」と驚いた表情でトンベクに聞くヨンシク。
そこへ店から「俺のライター知らない?」と出てくるスンヨプ(ジョンリョルと飲んでいた野球部コーチ)。手をつなぐ2人を見て驚く。
「私持ってる」と路地裏で喫煙していたヒャンミ(ソン・ダムビ)と近所の住民2人が登場し、やはり2人の姿に驚く。
全員に囲まれる形で見られてしまったトンベクは思わず手を離す。
「育児に恋愛に商売か、忙しいな。家賃は払えるのか」とノ・ギュテから嫌味を言われる。ジョンリョルはその言葉でカメリアがトンベクのお店だと知る。
ヨンシクは離した手で握り拳をつくり、「前言撤回で申し訳ないのですが、あなたとは友達になれそうにありません」と言うヨンシク。
☆☆
翌日、オンサンの町では早速2人が夜に手をつないでいたと噂になっている。
ヨンシクはトンベクを追いかけ、「なぜ手をつないだのか。いつでも手をつなごうという意味か」と問いかける。
「ごめんなさい。事情があった(ジョンリョルから逃げる為)のでとっさについ」と謝るトンベク。
ヨンシクは書店で一目ぼれしたこと、「既婚者でなければ全てを懸けるつもりです」と宣言する。
トンベクは「先にフッておきます」と言いその場を去って行く。
ヨンシクは慌てて追いかけ、「僕のどんなところが嫌なんですか」と聞く。
トンベクは諦めさせようと「そもそもタイプじゃないんです」と答える。
「好みを言ってください。合わせます」と再度聞くと、「コン・ユです」と答えるトンベク。ショックな表情で胸を鷲掴みするヨンシク。
「悪い男みたいなのがタイプなのに、あなたはお金とかも簡単に貸しちゃいそう。クールな都会育ちの男が好きなんです。分かるでしょ?」と言われ、
「人間がトッケビに勝てるわけがない」と俯いた目で答えるヨンシクは「パトロールに行かないと」と呆然とした表情でその場を去り始める。
しばらく歩くと振り返り、「ドンべクさん、犬は雑種が一番かわいいものですよ。そのうち僕に情がわくかも。あとで惚れても知りませんからね」と言い、歩いて行ってしまう。
驚いた表情のトンベク。「何なのよ。まるで宣戦布告だわ」
☆☆
カメリアに戻るとヒャンミがビールを飲んでいる。
「どうして餅店の主人にお金を借りたの?」と聞くトンベクに対し、「プライバシーよ」と答えないヒャンミ。
お金は前借りで貸すからちゃんと返そうと言うトンベク。
その頃2階では息子のピルグがご飯を食べながら青島(チンタオ)の映像を見ている。
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ギュテ&ジャヨン夫妻の寝室。
ギュテ母への対応に不満を言われるジャヨンは、「ピーナッツ代8000ウォンを払わずに巡査に財布を奪われたの?お金がなかったの?」と言い返し、ギュテは驚きの表情。
引き出しから小さなアイクリームの箱を取り出し、「これは試供品よね?100ミリの本体を買えば20ミリがついてくる」と言い、そのアイクリームをゴミ箱へ捨てる。
そして「告訴はあきらめて。私にまで恥をかかせるのはやめてちょうだい」と冷たい表情でギュテを見下ろしている。
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警察署では所長が記者に過去のジョーカー事件について話している。
そこで記者から「エステティシャン殺害のとき生存者がいましたよね?会えませんか?」と言われる。「”目撃者”です。放っておいてください」と考え込んだ顔で答える所長。
「目撃者がいたんですか?」とヨンシクに聞かれ、「いないよ!」と怒鳴る所長。
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カメリアの外で仕事をしているヒャンミ。店の前でウロウロするノ・ギュテは「2人は本当に交際中?」と聞く。「手をつないだだけよ。トンベクさんが好きだから」と答えるヒャンミ。
自分にはピーナッツもサービスしないと怒るギュテに、他の人にはサービスしていると教えられ落ち込んだ表情のギュテ。
ヒャンミはギュテのポケットに入れられたアイクリームを見つける。「トンベクさんに?」と聞かれ、ピーナッツのことで腹を立てているギュテは「欲しいならやる」とヒャンミにあげてしまう。
そしてギュテのことを『不動産のオーナーだし、賢いし、髪もフサフサしている』から特A級だと言い、「尊敬してる」とヒャンミ。”尊敬”という言葉に胸をうたれるギュテ。
そこへジャヨンが「またここにいるの?」と登場。カメリアの存在が面白くないジャヨンは「再契約はしないで」と言う。
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カメリアの前でさきほどの記者とカメラマンが目撃者を撮影しようと待ち構えている。
ヨンシク・所長・同僚の3人はカメリアへランチに行く。
そこへギュテと金物屋のフンシクが入ってくる。契約がきれる前の店の状態を確認し、色々といちゃもんをつけてくるギュテ。壁にお客さんの沢山のメッセージを見つけ、今日中に原状回復しろと言ってくる。
「今日中に?業者が間に合いません」というトンベクに、「ここにいます!」と立ち上げるヨンシク。にらみ合うギュテとヨンシク。
トンベクはフンシクに「ご飯をたくさん炊いたからどうぞ」と言うと、「どうして私には食わせないんだ!」と怒るギュテ。
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お客さんのメッセージをペンキで消しているヨンシク。そのときにあるメッセージを見つける。
「トンベク、お前もふざけるな…2013.7.9」
殺人犯のジョーカーが必ず「ふざけるな」というメッセージを残していること、そのメッセ―ジの最後は「…」が書かれていたことを思い出すヨンシク。
写真を撮り、慌ててテーブルで隠す。トンベクに「ここにきて何年?6年ですよね」と確認する。
☆☆
急いで警察署に戻ったヨンシクは所長に捜査ファイルを見せてもらう。
スマホの写真に撮られたメッセージを見て、トンベクの店に書かれていたのかと動揺した表情の所長。
「お前は何もするな」と言い、逃げるように帰宅してしまう所長。
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カメリア。”ランチをはじめました”のポスター。
店内には先日の記者とカメラマン。相手が記者だとわかり、店から追い出すトンベク。
その様子を見ていた息子ピルグは心配になり、塾に行く途中にヨンシクの元へ行き、「おじさんは僕たちの味方だよね?協力してほしい」と言う。
カメリアへ行くヨンシク。
トンベクは記者に「私には何も分からないんです」と話す。
記者を追い払おうとするヨンシクだが、「あなただけが目撃者なんです。犯人逮捕に協力してくださいよ」という記者の言葉を聞いて、目撃者がトンベクだと知る。
<回想シーン>
エステティシャン事件直後、カメリア店内のテレビでは事件を報道している。
警察が科学捜査班を伴い店内で捜査中。次の被害者はトンベクかもしれないからと店に居続ける警察に対し、「私は生活のために営業したい」と言う。
事件のせいで客足が遠のいてしまったカメリア。店には沢山余った野菜が腐っている。
トンベクはまだ赤ちゃんだったピルグを見つめ、「ごめんね」と泣き出す。
警察に「もう保護しなくていい。お願いだから子どもと静かな生活をさせてほしい」と泣いてお願いするトンベク。
<回想シーン終>
記者が「保護しますから」と言ってくるが、過去を思い出し、「保護じゃなくてらく印よ」と答えるトンベク。しつこく食い下がってくる記者にヨンシクが「嫌だと言ってるじゃないか」と間にはいる。
「彼女にも大事な人生があるんです。これからは僕が常にそばに…」と続ける。
「何の資格があって口出しを?報道の自由が…」と記者に言われ、「トンベクを困らせるな。僕が許さない」と怒るヨンシク。
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港の屋台で食事をするトンベクとヨンシク。
「本当に(犯人を)見たんですか?」と聞くヨンシクに、「後ろ姿だけ」と答えるトンベク。
「あの時所長に懇願したんです。目撃者が私だということは、これ以上誰にも言わず永遠に隠してほしいと。ピルグが不運な息子になるから」と、自分は幼少の頃から親がいなくて不運な子だと言われ続けてきたことを話す。
そこでヨンシクが、「僕がもしイム・スジョンに告白されたとしても、トンベクさんとは交換しません」と言う。
「私はあなたのものなの?」と聞くトンベクに、「なるかもしれませんよ」と答え、笑い合う2人。
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カメリアの前で車の中にいるジョンリョル。
そこへトンベクとヨンシクが戻ってくる。トンベクに「どうしてそんなに私のことを気遣うの?」と聞かれ、店内に連れていき、壁に書き残されたジョーカーからのメッセージを見せるヨンシク。(メッセージの部分だけはペンキを塗らずに残しておいた)
そして「僕は警察官です。だからあなたを守ります。それに僕はアレですし…。とにかく僕なりの戦略です」と伝えるヨンシク。
「アレってなんですか?」と照れ笑いするトンベク。
「たとえ戦闘車が攻め入ってきても、僕はトンベクさんだけは絶対に守ります」と言い切るヨンシクに、「あなたって本当に困った人」と言い、見つめ合う2人…。
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2013年7月9日その日
「常連さんへのサービスです」とピーナッツをテーブルに置くトンベク。
栓抜きを落としてしまったので拾うと、視線の先には客の粉まみれの靴が見える。
そのお客はトンベクが去るとペンを手に取り、壁に「トンベク、お前もふざけるな…」と書く…。
END
感想
早速フラれてしまったヨンシクですが、真っ直ぐな気持ちでトンベクに向かっていきます。
トンベクはそんなヨンシクを相変わらず”変な人”だと思っているのが笑えます。
でも普段は気が弱い話し方をするトンベクですが、ヨンシクに対してはきっぱりと強気に話す姿を見て、ヒャンミに「それは相手に対して楽だから。良いことだ」と言われ少し意識し始めている感じです。
日本語字幕版では殺害事件の犯人は”ジョーカー”となっていますが、原作では”カブリ”と言っています。捜査ファイルにも「까불이」と書かれています。ふざけた人という意味合いですかね。”ふざけるな”というメッセージを残しているから?
本人はシティボーイだと思っているけれど田舎くさいヨンシクが本当に微笑ましいドラマです^^