第1話ではトンベク(コン・ヒョジン)に一目ぼれしたヨンシク(カン・ハヌル)。第2話ではどのような展開になるのでしょうか。
「椿の花咲く頃」人物相関図
第2話いいヤツ、悪いヤツ、せこいヤツ
プロローグ
湖であがった遺体の白い布をめくるヨンシク(カン・ハヌル)は遺体の顔を確認し、座り込んでしまう。証拠品として渡されたメモを見る所長。そのメモには”5年前にも言ったはず…ふざけるなと”という文字。
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ノ・ギュテの財布を握りしめたままトンベクを送るヨンシク。「あなたのような飛び切りの美女が路地を1人歩きしているのに町の巡査として放っておけませんよ」と言う。「本当に変な人」と感じているトンベク。
翌朝、警察署に来たノ・ギュテはヨンシクに告訴状をつきつける。財布を奪われたギュテは法的に解決しようと話す。なだめる所長だが、ヨンシクは「無銭飲食をしたら普通は捕まりますよね」とさらにけしかける。
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カメリアでアルバイトのヒャンミ(ソン・ダムビ)がテレビにうつるカン・ジョンリョルの子育てリアリティ番組を見ている。
そしてトンベクに「ピルグの父親は誰?」と聞くが「ぶしつけな質問をするのね」と答えるトンベク。「学費の請求をしたら?たまに会うんですか?」と聞くと、「その気になれば毎日会えるけど」とごまかす。
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警察署では所長が「町中の人がノ・ギュテからお金を借りてるんだから」とヨンシクの怒りをなだめる。「人々に厚遇されないとすぐにいじけてしまう。だから自分を厚遇しないトンベクが気に入らないんだ」と話す所長。
結局所長に説得されギュテに謝るヨンシク。そして3人で食事に行ったが、ギュテがトンベクの悪口を言い始めたため、ヨンシクは耐え切れずにギュテを怒らせるようなことを言い店を出ていく。
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ピルグはゲームセンターで友達と遊んでいる。「野球選手のカン・ジョンリョルが撮影で来るんだって」と友達。そこへヨンシク母につかまり、ヨンシク母が経営するケジャンの食堂へ連れていかれ、ご飯を食べさせられる。
食堂ではヨンシクの友人スンヨプがヨンシク母に「ヨンシクは好きな女性がいて、弁護士らしい」と教える。
そこへヨンシクが食堂にやってくる。母は「好きな女性ができたら連れておいで。お母さんは何も言わずに観察するから。ケジャンの食べ方でその人の育ちがわかるのよ」と話す。
隣のテーブルではピルグがケジャンを夢中で食べている。「あの子は誰?」と聞くヨンシクに「この店で初めてタダ食いした大物だよ。空腹な子を放っておけないでしょ」と話す母。
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普段からトンベクを目の敵にしている町の住人チャンスクはカードの明細を持ちトンベクの所へ。旦那がカメリアで飲んだお酒代を返せと騒ぐ。カメリアでは旦那に酒を売るなと言ってあるのに酒代を請求されているのが不満のよう。
そこへヨンシク母がやってきて、トンベクを助ける。トンベクは「会長(ヨンシク母)は私が親しくなった人の中で一番偉い人です」とほほ笑む。ヨンシク母は「堂々としていなさい。私も若い頃はつらい思いをしたわ。夫に先立たれた妻が酒を売るのは罪な時代でね。それでも子ども達のために歯を食いしばって頑張った。できることならあんたを嫁にしたいくらいだ」と言う。
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カメリアの前ではヨンシクがトンベクに会いたくてウロウロしている。
そこへ子ども2人とピルグが路地裏へ走っていく。ピルグは「お母さんが酒を売って何が悪いんだ」と言っているのを見て、自分も同じことを言っていた幼少時代を思い出すヨンシク。
そしてヨンシクは仲裁に入り、ピルグを慰める。これから塾に行くというピルグに目の前のゲームセンターに誘うヨンシク。
2人でゲームに没頭する。電光看板には”人生はビギナー、ゲームはプロ級”の文字。
父親がいないというピルグに、「俺にだって父親はいない。父親がいるのが当然のことだと思う人たちや、母子家庭を哀れむような人たちはみっともない人たちだ。だから逆に哀れんでやれ」というヨンシク。その言葉に笑みを浮かべるピルグ。
そこへ塾をサボったと知ったトンベクが登場。そこで初めてピルグがトンベクの子どもだと知り驚くトンベク。
1万ウォン分も両替したから塾に行けるわけないよ、というピルグに、「なぜよそこの子にゲーム代を?変なおじさんね」とあきれ顔で去っていくトンベクとピルグ。
「変なおじさんと言われてしまった。まだ独身なのに」とつぶやくヨンシク。
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ケジャン横丁で買い物しているトンベク。そこへ住人が来て、「オンサン出身の野球選手ジョンリョルが撮影で来てるらしいよ」と聞き、慌てて走り出すトンベク。
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小学校の校庭でジョンリョルが赤ちゃんを抱っこしながら撮影中。しかし撮影のせいで野球の練習ができない小学生たちに睨まれて集中できない。
そこへ耐えかねたピルグが走り出てきて、バッドを地面にたたきつけ、ジョンリョルに向かって「何様のつもりなんだよ」と大声で叫ぶ。ジョンリョルも驚き、喧嘩になり始めたとき、トンベクがやってきた。
トンベクの姿に驚くジョンリョル。
カフェにいるトンベクとジョンリョル。子どもの年齢について話すジョンリョルに、「あなたの息子よ」と伝える。
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ホン・ジャヨン法律事務所でヨンシクはギュテからの告訴状についてジャヨンに相談している。「財布はとったが、相手が無銭飲食をしたとなれば店のオーナーを説得して反訴もできる」と言うジャヨンに、「ところが、相手の遠い親戚がオンサン警察署の署長と姻戚だそうで」という話を聞き、ジャヨンは相手が夫のギュテだとわかる。
そしてギュテに告訴はさせないと話す。そして「なぜだれもがトンベクに引かれるのかしら」と質問するジャヨン。
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カフェで話すトンベクとジョンリョル。過去の回想シーンではジョンリョルがクレーンゲームでゲルマニウムの黒いブレスレットを取ってあげ、喜んで腕につけるトンベク。そして現在もそのブレスレットをつけている。
「俺の故郷だからオンサンに来たのか?」と聞かれ、「何様のつもり?」と答えるトンベク。「もうあなたなんかとうの昔に忘れたわ」と言う。
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「本当は忘れてなんていなかった。だから二度と会いたくなかった。ましてやこんな姿で」とケジャン横丁を歩きながら、サンダル姿の自分を見下ろしため息をつくトンベク。
するとトンベクにいつも意地悪を言う町の住人チャンスクが、カメリアのバイト店員ヒャンミを外に引っ張り出し、通帳を見せて、他の住人の夫がヒャンミ宛に100万ウォンを振り込んでいると詰問している。
慌てて駆け寄るトンベク。町のおばちゃん達に早くヒャンミをやめさせろと言われ、もみ合いになりそうになる。通りかかりのヨンシクも駆け寄る。
ヒャンミをかばうトンベクに対し、「恥を知りなさい。気の毒だから優しくしてあげたのに、恩を仇で返して」と言う住人に、「お言葉ですが、恩を受けた覚えはありません。私は何も悪いことなんてしてません。ただ必死に生きているだけなのに、なぜいつも悪者扱いするんですか?お願いだから私にかまわないでください」と泣きながら訴えるトンベク。
「美人はこれだから困る。泣けば済むと思って。なんで泣いてるの?」と更に詰め寄られ、ヨンシクが止めようとするがもみ合いが始まる。
そこへ息子ピルグが駆け付け、おばちゃん達を「やめろ!」と言って突き飛ばす。「お母さんを叩いたらジュンギ(チャンスク息子)に仕返しするからな!」と大声で立ち向かう。
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カメリアでピルグに夕飯を食べさせながら、「礼儀はまもらないと。ケンカ好きだと思われてる」と諭すトンベク。
「誰のせいだと?お母さんのせいだ。どうして僕がお母さんを守らないといけないの?僕はまだ1年生なのにおかしいと思わない?」
「守ってなんて頼んだ?」
「僕だって嫌だよ。だけど僕が守るしかないんだ。僕以外はみんな母さんを嫌ってるから。お母さんを好きなのは僕だけだもん。町中の人がお母さんをいじめるだろ?だから練習の途中でも僕が駆け付けるしかないんだ。好きでやってるわけじゃないんだ。腹が立ってしょうがないよ」と涙をぬぐいながら訴えるピルグ。
それを聞いて一緒に泣き出すトンベク。カメリアで食事中だったヨンシクもその様子を黙って見つめている。
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その後店を出るトンベクの後を追いかけるヨンシク。「どうしてついてくるの?」と苛立つトンベクに、「あなたが1人で泣かないか不安なんです。どうせどこかで泣くんでしょ?あなたが泣くのを僕が放っておけるわけないでしょ」と言い、どこまでもついていくヨンシク。
オンサン駅に着いた2人。駅で充電するというトンベク。「鉄道公社の職員に転職する夢がある」のだと言う。手荷物受取所で働きたいというので理由を聞くと、「謝罪の言葉は何度も聞いてきました。愛の告白もです。でもどういうわけか誰からも感謝されたことがないんです。あそこは人々にとって最高の場所なんです。大事なものを忘れてもあそこに行けば見つかる。あんな風に頭を下げて感謝されたらどんな気分だろう」
それを聞いたヨンシク。「僕の胸のあついものがこみあげてきた。言葉では説明できないあついものが」
駅から帰ろうとすると雨が降り始め、相合傘で帰りの途につく2人。
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カメリアでジョンリョルと野球部のコーチをしているスンヨプと飲んでいる。ピルグが自分の息子とわかり気になるジョンリョルはピルグが本当に野球の素質があるのかと質問する。
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雨が止んだ帰り道を歩くトンベクとヨンシク。「今度駅に行くときは僕も一緒に行きます」と言うヨンシクに「おせっかいね」と答えるトンベク。するとヨンシクは「なら、おせっかいを焼ける仲になりませんか?僕と友達になりましょう」と言う。「そんなこと初めて言われた」と照れ笑いするトンベク。「友達になったら気兼ねなくあなたとピルグの味方になれる」
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カメリアの前に着いた2人。電光看板には”あなただけを愛しています”の文字。
喫煙している男性に「ここは喫煙禁止ですよ」とヨンシクが声をかけると、その男性はジョンリョルだった。2人の姿を見て驚いた顔のジョンリョル。トンベクはジョンリョルを見て「行きましょ」とヨンシクの手を握り歩き出す。
「友達になって10分で気づいた。僕は彼女と友達にはなれない」ヨンシクの胸の内。
歩いた先にノ・ギュテが車から降りてくる。2人が手をつないでいるのを見て驚き「2人は交際を?」と聞くギュテ。それを聞いて、「僕たち交際を?もう恋人同士に?」とトンベクに聞きにっこり微笑むヨンシク。
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エピローグ
カメリアの壁にペンで書かれたお客からのメッセージが「トンベク」と呼び捨てなのを「トンベクさん」と修正しているヨンシク。そこへトンベクがピルグを助けてくれたお礼を言いに来る。ヨンシクの足元にカメラが移動すると、テーブルに隠れた壁に”トンベク、お前もふざけるな”というメッセージが書かれている…。
感想
今回は息子のピルグ君がお母さんを一所懸命守ろうとする姿にウルウルしてしまいました。
そしてトンベクは弱々しい言い方ながらも、きっぱりと「自分は悪いことをしていない」と言い切る姿もかっこいいです。こういう役どころはコン・ヒョジンにぴったりです。
田舎臭さが出ているヨンシクも微笑ましい^^
少しずつ事件の暗い部分が出てきています…。
題名の「いいヤツ、悪いヤツ、せこいヤツ」ですが、韓国映画の「グッド・バッド・ウィアード」にかけてるんですかね?
コレ↓
第2話でトンベクとヨンシクは”オンサン駅”に行きます。
ロケ地は深川(シンチョン)駅です。韓国の登録文化財に指定されているんですね。
京釜線の深川駅。歴史ある駅舎で、韓国の登録文化財に指定されている。
ムグンファ号車内より撮影。今度は降りてみたいものだ。 pic.twitter.com/XT3U1GxiS1— THE ATS(竹フェンス) (@theatsblog) December 10, 2017